2024年4月2日火曜日射水市小杉展示館での「大人も楽しむ絵本 朗読と音楽」で演奏してきました。
プログラムは
バッハ作曲 あなたがそばにいたら
これほどまでに神は世を愛された
ヴァヴィロフ作曲 カッチーニのアヴェ・マリア
ヘンデル作曲 私を泣かせてください
オンブラ・マイ・フ
途中のトークでも説明しましたが「カッチーニのアヴェ・マリア」として伝わっていたこの曲はカッチーニの作ではなく20世紀に入ってからロシアのギタリスト、リューティストであったウラジミール・ヴァヴィロフによって作られたものであるというのが定説になっています。なので作曲者は「作者不詳」にしてもよかったかなとも今になって思いました。
前半は絵本や紙芝居の上演。後半は先日のブログでも紹介したソプラノの高林かれんさんとの音楽会でした。
追加で出した客席の椅子が足りなくなり控室の椅子まで出したので、出番まで出演者の椅子がなくなるくらいたくさんの方に聴きに来ていただきました。
高林さんのお母さんが撮影してくださった音楽会の様子
BWV68よりバッハ作曲「Also hat Gott die Welt geliebt」
この度は「やさしいドイツ語とバッハの会 リーベ」を主催される岸本明子さんが「これほどまでに神は世を愛された」と素晴らしい邦訳をつけてくださいました。
原曲後半のリトルネッロはギター1本では演奏不可能なので歌が終わったタイミングでキリ良く終わらせています。
ヘンデル作曲オンブラ・マイ・フ
レチタティーヴォからどうぞ
画面右下のスマホで撮影されている方がものの見事にかれんちゃんしか撮ってないところが個人的にはツボです。
アンコール曲は用意してなかったのですが、アンコールの声にお応えして
「今日弾いたプログラムの中から何か1曲もう一回弾きます」と言ったら「カッチーニのアヴェ・マリア!」と客席からリクエストしてくださった方が何人もいたのでこの曲をもう一度。
会場は満員で50席ほどの大きさで、ギターはマイク無しでもよく聴こえたとの声をいただきました。高林さんの歌声もきれいに響き贅沢な空間だったと思いますが、本来の音楽会というのはこのようなものであるべきという気もしました(特にクラシックギターは)。
終演後朗読会に出演された皆様と高林さんと一緒に
終演後高林かれんさんと
高林さんは今月中にドイツの音楽大学入学に向けて渡独されます。18歳から海外で生活するというのは本当に大変で、むしろこれからがスタートになりますが渡独前にドイツ語A1合格、青少年音楽大賞受賞とよいスタート地点に立てたと思います。18歳から語学試験に合格するまでの精神的に地獄の時間を経験した身としては、その辛さに負けず入学試験も語学試験も乗り越えてより大きな音楽家になってほしいです。
地獄を経験していないクソガキの頃の神保氏(高校2年)
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