たまたまナルシソ・イエペスのインタビュー動画を見つけました。
ナルシソ・イエペス(1927-1997)はスペイン出身のギタリスト。17歳でデビューし1952年には映画「禁じられた遊び」にて劇中音楽を演奏し世界的な名声を獲得しました。僕の先生の先生にもあたります。
動画は来日時に行われたインタビューでなかなか興味深い内容です。
特筆されるのは1927年生まれのイエペスがこの当時すでにヒナステラ作曲のソナタを弾いている点です。ヒナステラのソナタは好みの分かれる作品ですが個人的には20世紀に書かれたギター作品の中でも最高傑作のひとつだと思っているので、彼の音楽的視野の広さが窺えます。
動画の15分48秒からは禁じられた遊びのテーマについて「いろいろな説がありますが実は私が7歳のときに母にプレゼントした曲なんです(要約)」とイエペスらしからぬ渾身のギャグを放っています。
23分28秒からはこのインタビューの中で大変感銘を受けた部分です。とくに「練習によってテクニックを忘れることができるのです」という言葉は重いですね。自分も年齢を重ねれば考え方や受け止め方が変わってくるので、往年の巨匠の演奏やインタビューを今の耳と知識で聞くとまた違った発見があります。
ブログを書く予定はなかったんですがイエペスの動画を見て少し熱くなったので急ではありますが思いついたことを書いてみました。
明後日1月15日には滑川市のショッピングセンターエールにて新潟在住の尺八演奏家鯨岡徹さんと20分ほど演奏します。
和楽器との共演は初めてなので楽しみです。
イエペスさん良いことを言っていますね。
ますます好きになりました。彼のことを悪くいう人がいますが何なんだろう?と思いますね。NHKの番組のようです。1984・5年の来日時らしく,当方は会社の仕事が忙しくてギターをほぼ止めていた時期だと思います。
荘村さんもイエペスの練習の仕方も書いていました。